皆さん、こんにちは!今日は簡単に自宅でコーヒー豆を焙煎できる「MR-F60A」を紹介します。
私の節約とコーヒーライフを助けてくれるダイニチの「MR-F60A」は、他のコーヒーファンからも高評価を得ています。この記事を読んでくださっている方々も、この製品に興味があるのではないでしょうか。
この記事では製品の機能や特徴、私が気に入っている点、そして「MR-F60A」を使った焙煎の手順を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
家庭用コーヒー豆焙煎機「MR-F60A」
まずはこの焙煎機「MR-F60A」の機能や特徴、口コミ評価などを紹介します。
参考までに、「MR-F60A」のスペシャルサイトは以下のダイニチさんのリンクからご覧いただけます。
また、製品情報サイトは下記のリンクからご覧いただけます。
「温度センサー」によるムラのない焙煎と連続焙煎の実現
「MR-F60A」には焙煎中の窯の温度を測る「温度センサー」が搭載されています。このセンサーにより、温度を適切にコントロールし、ムラのない焙煎を可能にしています。
また、連続焙煎もこのセンサーの存在により可能になります。温度センサーがない焙煎機の場合、「最初の何分間は温度をこれくらい上げて、その後は…」という固定の動作を行うことになります。
つまり、「現在の温度がこれだから温度上昇を少し緩める」といった操作ができません。
焙煎を一度行った後、釜の温度が上がった状態で連続焙煎を試みると、温度調整ができないため、必要以上に温度が上がり過ぎ、適切な焙煎が行えなくなります。
したがって、温度センサーは非常に重要な機能です。
「5段階の焙煎レベル」で浅煎りから深煎りまで
焙煎レベルは1から5の5段階で選択可能です。これはコーヒー豆の風味や香りに大きな影響を与えます。
焙煎レベル1は最も浅い「ライトロースト」で、酸味が強く、豆本来のフレーバーを感じやすいです。
焙煎レベル2はやや深い「シナモンロースト」で、フルーティな風味が特徴的です。
焙煎レベル3は中間的な「ミディアムロースト」で、酸味と甘みが良いバランスになります。
焙煎レベル4は若干深めの「ハイロースト」で、香ばしさが増し、甘みが強くなります。
焙煎レベル5は最も深い「シティロースト」で、苦味が強く、コクが出る焙煎度となります。
これら5段階の焙煎度を選択することで、自分の好みに合わせたコーヒー豆を手軽に焙煎できます。
焙煎レベル | 焙煎豆の写真 | 焙煎豆の感想(後述) |
---|---|---|
1:ライトロースト | – | |
2:シナモンロースト | – | |
3:ミディアムロースト | – | |
4:ハイロースト | 感覚的には「シティロースト」に近い | |
5:シティロースト | 感覚的には「フルシティロースト」に近い |
ロースト名 | 煎り具合 | 特徴 |
---|---|---|
ライトロースト | 浅煎り | 最も浅い焙煎。酸味が強く、コクはあまりない。 |
シナモンロースト | 浅煎り | 浅い焙煎。フルーティで甘酸っぱい味わい。 |
ミディアムロースト | 中煎り | 酸味と甘みがバランスよく感じられる。 |
ハイロースト | 中煎り | 酸味、甘み、苦味のバランスが整った味わい。 |
シティロースト | 中煎り | 酸味が穏やかで、軽い苦味とコクが特徴的。 |
フルシティロースト | 深煎り | より濃厚な味わいで、香ばしい香りが特徴的。 |
フレンチロースト | 深煎り | 極めて深い焙煎、苦味が非常に強く、酸味はほぼない。 |
イタリアンロースト | 深煎り | 最も深い焙煎、香ばしさと重厚な苦味が特徴的。 |
実際の焙煎レベルについて
これでは、私自身が実際に使用してみた感想をお話しします。
私が普段焙煎しているのはレベル3から5のいずれかで、そのためレベル1や2の浅煎り豆については詳しくありません。これを先にお伝えしておきます。
公式の説明に基づいて焙煎レベルが設定されていると感じますが、レベル4と5についてはもう1段階深く焙煎されていると感じます。上記の「焙煎レベルと焙煎豆」表の「感想」欄をご参照ください。
公式では、焙煎レベル4は「ハイロースト」と説明されていますが、「シティロースト」に近い深さの焙煎豆ができていると感じます。同様に、公式で「シティロースト」と説明されている焙煎レベル5も、「フルシティロースト」に近い深さの焙煎豆ができていると感じます。
私自身、この焙煎レベルと調整範囲に満足しています。しかし、これについて気になる方もいらっしゃるかもしれませんので、この章を設けさせていただきました。あくまで私の主観ですが、購入の判断材料として参考にしていただければと思います。
「60g」の生豆を焙煎可能
この焙煎機「MR-F60A」では、一度に「60g」の生豆を焙煎できます。ただし、ちょうど60g必要なので注意が必要です。
焙煎後の量は焙煎度合いによりますが、大体50gの焙煎豆が得られます。
コーヒー豆は焙煎すると水分が飛び、その結果量が減ります。
私の感覚では、焙煎前後で20%の減少、つまり80%の量が残ると考えています。
なお、焙煎度合が深いほど、焙煎の温度や時間が長くなり、より多くの水分が飛ぶ傾向にあります。
価格と販売形態
この商品は公式サイトや楽天市場、Yahoo!ショッピングの「ダイニチWebShop」という直営店で販売されています。ただし、実店舗での販売は行われていないようです。
価格は税込みで34,760円となっています。
メーカー「ダイニチ工業」
ヒーターや加湿器などの家電製品を製造・販売する新潟県のメーカー「ダイニチ工業(Dainichi)」がMR-F60Aを製造しています。1946年の創業以来、長い歴史を経て国内外で高い評価を受けています。特に空調関連の製品に強みを持ち、その技術力は高く評価されています。
2006年には、コーヒー豆焙煎機「カフェプロ」を発売し、自家焙煎を愛するユーザーから支持を受けています。
そして、2023年にはダイニチ工業から「MR-F60A」が発売されました。
評判と口コミ
この製品は「家電批評」という雑誌で「ベストバイ」に選ばれました。
口コミ評価は高く、多くのユーザーから満点評価がつけられています。
良い口コミの例をいくつか紹介します。
- 焙煎したてのコーヒーが美味しい
- これまで使ってきた焙煎機の中で初めて満足できた
- 浅煎りもきれいにできる
- スイッチを押すだけで操作がとても簡単
- 思ったほど音がうるさくない
一方、悪い口コミもあります。
- 深煎りがそれほど深くならない
- 一度に60gしか焙煎できず、量が足りない
- 本体が少し大きめである
深煎りについて、焙煎レベル5でも中深煎りの「シティロースト」か深煎りの「フルシティロースト」までしか対応していないので、深煎りがそれほど深くないと感じる方もいるでしょう。「フレンチロースト」や「イタリアンロースト」のような深煎りがお好みの方や、エスプレッソ用の焙煎を希望する方には向いていないかもしれません。
60gしか焙煎できない点は、私も購入時に懸念していました。多くの方が気にする点だと思いますが、連続焙煎が可能な点が私にとっては決め手でした。想像以上に60gでも足りるとの口コミもありますので、自分が使う豆の量や頻度を考慮して購入することをおすすめします。
本体は少し大きいと感じるかもしれません。以前使っていた「ホームロースター RT-01」より大きいですが、持ち手があり、持ってみるとそれほど重さは感じません。実店舗での販売はありませんので、大きさや重さについては、様々な口コミを確認してみてください。
私の使用方法とメンテナンス方法
私は「MR-F60A」をとても気に入って週に一度のペースで使用しています。一日に3回から4回連続で焙煎しています。
ここでは、私の使用方法と終了後のメンテナンス方法を紹介します。
皆さんの使用イメージが具体化し、購入の参考になればと思います。
焙煎前の準備
焙煎を始める前の準備としては、焙煎機の設置、生豆の選定と生豆の投入、そして焙煎レベルの選択を行います。
焙煎機を設置
まず焙煎機を設置します。場所はキッチンの換気扇の下に置いています。
換気しながら焙煎することで匂いを直接外に出すことができるのでおすすめです。
また、焙煎機は熱を発するため、念のため周囲にものを置かないように注意します。
生豆を用意
次に適量の生豆を用意します。生豆の選び方は、好みの味わいや香り、そして焙煎度合いによって変わります。
焙煎する前には生豆をよく観察し、大きさや色、形状が揃っているか確認しましょう。均一な豆を選ぶことで、焙煎が均等になり、味わい深いコーヒーが楽しめます。
私は大阪にある「生豆本舗」というコーヒー豆専門店のウェブショップで生豆を購入しています。ここでは、手作業で欠点豆を取り除いてくれるため、以前別のショップで購入していたときよりも欠点豆が少なく、とても便利です。さらに、機械を使用してチャフも一部処理してくれるため、焙煎後のメンテナンスがとても楽です。各豆ごとに推奨の焙煎度合いを記載してくれているのも、ありがたい点です。
生豆の投入
生豆の準備が整ったら、焙煎機に投入します。付属の計量カップを使用すると、すきりき1杯で60gを測ることができるそうです。私はより厳密に測りたいのでスケールを使用して測定しています。
その後、豆を焙煎機の釜に入れ、蓋として機能するチャフコンテナを上部に取り付けます。
釜の内部が黒くなっていますが、説明書によれば焙煎に影響はないため、そのまま使用できます。ご心配なく。
焙煎レベルの選択
最後に、必要な焙煎度合いを選択します。MR-F60Aでは、1~5の5段階から選べます。豆の特性や自分の好みを考慮して焙煎レベルをあらかじめ決めておきます。
電源を入れ、焙煎レベルを選択すると、準備は完了です。
焙煎開始、焙煎中の音とにおい
焙煎開始
焙煎レベルの選択は準備段階で完了しているため、スタートボタンを押すだけで焙煎が開始されます。それからはただ待つだけです。
非常に簡単な操作です。
焙煎にかかる時間
焙煎には約15分、その後の冷却には10分が必要となるため、全体のプロセスは約25分を要します。焙煎が完了すると自動的に冷却が始まり、ユーザーが操作をする必要はありません。
焙煎直後の豆は非常に高温で、熱風を止めただけでは余熱で焙煎が進行してしまいます。したがって、この冷却機能は重要です。
焙煎中の音
焙煎中の音は、公式ページにも載っている通り、会話ができるギリギリの大きさです。身近なところで言うとドライヤーや掃除機の音が近いと思います。
ドライヤーとは異なり、耳元で音が鳴るわけではないので、それほど大きな音には感じません。私はよくイヤホンをして音楽やラジオを聴きながら待つことが多いです。ノイズキャンセリングをオンにしても、軽く焙煎の音は聞こえますが、焙煎が終わったことがわかりますし、異常事態にも気付くことができるので、それは問題ないと考えています。
また、焙煎の終盤に豆がはぜるパチパチとした音がします。これはやはり自宅での焙煎でしか体験できないものです。
焙煎中のにおい
焙煎中は独特のにおいがします。換気扇の下で動かしていますが、焙煎した日はキッチンに行くと感じるレベルでにおいは残ります。
翌日にはにおいはなくなっていますので安心してください。
個人の好みではありますが、家族がいると少し嫌な顔をされるかもしれません。しっかり換気することをおすすめします。
焙煎後の作業、お手入れ
焙煎豆の取り出しと保存
焙煎が終了し、冷却が完了したら、次は焙煎豆の取り出しです。豆を取り出す際には焙煎機を傾けることで、簡単に取り出すことができます。
焙煎直後の豆は多量のガスを含んでおり、密閉保存すると容器内にガスが溜まってしまいます。そのため、焙煎後1日か2日は密閉せずに保存し、ガスが溜まるのを防ぎます。
チャフコンテナの掃除
焙煎後には、チャフコンテナの掃除を忘れずに行います。
チャフとは、コーヒー豆の外皮で、焙煎すると剥がれ落ちます。
蓋も兼ねているチャフコンテナを取り外し、中のチャフを捨てます。「お手入れブラシ」が付属しているため、これを使ってチャフコンテナの中や網目の部分を掃除します。
連続で焙煎する場合は、そのまま新たな生豆を投入し、チャフコンテナをセットします。その後、焙煎レベルを調整してスタートさせます。
チャフコンテナの水洗い
その日の焙煎が終わると、私はチャフコンテナを水洗いします。
食器洗い用のスポンジと洗剤を使って網目部分を特に丁寧に洗います。これにより焙煎中に付着したコーヒー油を落とします。その後、しっかりと水分を拭き取り乾燥させます。
食器を洗うのと同じような作業なので、特に難しくはありません。
説明書には、焙煎を5回行うごとにコーヒー油を落とすために掃除をするよう指示されています。掃除を怠ると、網目部分に汚れがこびり付き、焙煎の邪魔になる可能性があります。
これが起こると、指定した焙煎レベルでの焙煎ができなくなるかもしれません。なぜなら、本体から発生する熱風が外に出せず、釜の中の温度が過剰に上昇するからです。
チャフコンテナの汚れがひどくなった場合
汚れがひどくなった場合、説明書ではセスキ炭酸ソーダに漬けて掃除することを推奨しています。
以前使っていた焙煎機でもセスキ炭酸ソーダを使った掃除を試みましたが、長時間漬けても汚れがなかなか落ちず、歯ブラシで約1時間擦る必要がありました。非常に手間がかかります。
水洗いを怠ると大変なことになるので、定期的な水洗いを私からもおすすめします。
焙煎機本体のお手入れ
焙煎機の本体には吸気口があります。説明書では、この部分が埃で汚れている場合は掃除するように指示されています。
私自身はまだ問題を感じていませんが、使用環境によっては埃が付着することもあると思いますので、定期的に確認することをおすすめします。
以前使っていた焙煎機との比較
ホームロースター RT-01
私は以前、ライソンの「ホームロースター RT-01」を使用していました。これは私の初めての焙煎機です。
「MR-F60A」と同様に、熱風式で焙煎する家庭用の小型コーヒー豆焙煎機で、チャフコンテナがついており、操作も非常にシンプルです。
自宅で焙煎した新鮮なコーヒー豆を楽しむことができ、これは私に感動的な体験を提供しました。
「MR-F60A」よりも少ない、2段階の焙煎レベルを選択できます。公式には「中煎り」「深煎り」で焙煎できるとされていますが、実際には「フルシティロースト」「フレンチロースト」の深煎りで焙煎されます。
焙煎量は40g~60gで、「MR-F60A」と同程度です。ただし、連続で焙煎することはできず、少し使い勝手が悪いです。
新鮮なコーヒーを楽しむという大きなメリットがありましたが、中煎り以下で焙煎できないこと、連続で焙煎できないことの2点が私の大きな不満点でした。
しかし、「MR-F60A」を見つけたことで、これらの不満点は解消されました。
自家焙煎の楽しさと節約
自家焙煎は手間と時間がかかる反面、自分の好みに合わせた焙煎度合いのコーヒー豆を作れるのが魅力です。さらに、市販の豆とは異なる香りと味わいを楽しむことができます。
生豆は、焙煎豆よりも安く、保存期間も長くなります。「MR-F60A」のような焙煎機を購入するためには初期費用は必要ですが、長期的に見れば節約につながるはずです。
自家焙煎の節約効果について詳しく検証した記事を公開していますので、ぜひご覧ください。
終わりに
家庭用の小型コーヒー豆焙煎機「MR-F60A」の魅力を紹介しました。同時に自家焙煎の魅力も伝えられたらと思います。
美味しいコーヒーを楽しみながら節約もできる自家焙煎は、「MR-F60A」を使えば簡単に実践できます。
皆さんも是非、自家焙煎に挑戦してみてください。新たなコーヒーライフが広がること間違いなしですよ。